専門競技銃と
スポーティング銃について
ここでは上下二連銃の選択において最低限知っておいていただければ
理解できるようにまとめました。

クレー射撃に使われる銃は、主に上下二連銃になります。
ここでは、上下二連銃を中心にご説明していきたいと思います。

トラップ射撃、スキート射撃、スポーティング射撃
それぞれのクレーの飛距離や、撃つ位置がそれぞれ違う競技ですので、
銃身の長さ、銃身の口径、絞りが違います。
トラップ競技専用銃 トラップ射撃

銃身の長さは75-76cmの30インチ
初矢が3/4絞り、後矢がフル絞り が一般的なトラップ銃です。

40ヤードで一番良いパターンになるように選択されています。
(おおよそ32m~40mの間で一番よくあたるような絞りが選択されている)


一部チョーク付き銃身のトラップも作られていますが、
初矢チョークの物は、海外ではworldカップの選手が愛用者が多く、
会場によっては固いクレーも存在するので、それらを撃破するための工夫です。

また、少しロングのチョークにすることで、銃の動きを穏やかにおさえたり、
正確さを与える目的やショックを和らげるために、サイドに穴の開いている
ポーテッドチョークというのもあります。

海外は競技の仕方も多様なので、トラップ銃ですが、DTL(ダウンザライン)にも
向いている内装チョーク式モデルもラインナップに増えてきました。

日本国内では固定式チョークばかりですが、日本のカタログに掲載がないものでは
そのような製品も出ています。

あまり選択肢が広すぎても絞れなくなりますので、
トラップ銃の基本は、固定絞りのモデルが日本の市場では
一般的となっています。
 
スキート競技専用銃 銃身の絞り(口径部分)は、固定チョーク式または交換チョーク式

銃身長は28インチが主流です。

近年の国際ルールから
ファイナル逆撃ちルールが加わったことから、
ロングチョークを付けたり、73cmの銃身長が登場しました。

国際ルールでは、ファイナルの中に
3.4.5番射台で
ダブルの逆撃ちをする場面があるため、
少し長い銃身、または、ロングチョークや絞りを変えて
競技を有利に進めるために変ってきました。

日本では、ファイナルをしない限りは逆撃ちがないので、
スキート銃を選択すれば大丈夫です。
または、スポーティング銃でも対応できます。

ベンドの高さはトラップに比べて深くできています。

グリップがやや下に長く伸びているタイプがあり、
腰位置からの拳銃姿勢から、肩に拳銃の形へ持ち上げやすい
形になっているものも登場している。
アジャスタブル式の銃床で、TSKやEVOなどの
グリップがそれに近いと思います。


ベレッタからはDT11ブラックエディションが登場していますが
この銃は30インチの銃身で交換チョーク式、
なおかつトップリブがカーボン製ですので、
30インチの銃身なのに、28インチの銃身と同じくらいの重さしかありません。

これは、機動性を上げるために軽くできていますので、
30インチ銃身でも、73cmの銃身のようなバランスで撃つことが可能となっています。
これは、BERETTAの広報が話している内容です。

ブラックエディションの銃身には、バランサーがつけられるので、先端を軽く機動性を
持たせたいスキート銃としては、自由度は高いモデルです。

銃身が長い分、視線も少し伸びますので、28インチの銃身と比較すれば、
狙点がやや先になります。
 
スポーティング銃 トラップ、スキートを組み合わせたフィールド競技に使えます。
スポーティングクレー。

また、ダブルトラップなど絞りを変えて、5mや10mの距離で撃てます。

交換チョーク式の銃身になっていて、近距離の5m、10m、ラビットなどの
競技を取り入れていることから、28インチのものが日本市場では
メインなのですが、30インチ銃身のモデルも
世界では流行っています。

競技の違いもあり、
遅いクレーに対しては、少し重くて長い銃身を用いることで、
動作が安定します。

少し重く、少し長く、です。
当店では30インチのものも入荷しています。

さて、30インチでも、銃身が軽くできている銃があります。
カーボンリブや軽くできている銃身モデルであれば、
スキートでも問題なく使いこなせます。

最近では、自分で銃身の重さを重くできる
バランサーが付いたモデル
(ベレッタのDT11ブラックエディションや、692ブラックエディション、694)
が出ていますので、ぜひご検討ください。

銃床の規格は、トラップよりややベンドが深い、銃のピッチ角度が
トラップより多めに付いている。

アジャスタブルコムのついたものが発売されているので、
トラップも撃ちたい人にはアジャスタブルベンド付きは
更におすすめです。

後からでもアジャスタブル加工は可能です。
部品によって価格は異なりますが、

イタリアのTSKという銃床で角度、高さ、長さ、いろいろ調整ができます。
当店は日本の代理店です。


トラップ競技をしたい場合に行う事
スポーティング銃はおおよそ28インチの銃身が
日本では多く出回っていますが、、
2インチアップのロングチョークが別に売られています。
そこで、30インチの銃身長と同じく調整すると15mの
通常のトラップ射撃も撃ちやすくなります。

15mの通常トラップでは
チョークは、絞りは初矢(下銃身)が3/4、後矢(上銃身)がフル絞りの
チョークを使うのが一般的です。40ヤードでのパターンが一番よいので
この絞りが使われています。

10mでは距離が近くなるので、1/2、3/4の絞りあたりで調整する。

5mダブルでは、シリンダー、1/4、1/2絞りあたりで調整する。
早取りが出来る場合、初矢をシリンダーチョークを使うこともできます。

・スキート競技で使う場合
 スキートチョークやシリンダーチョークが一般的な絞りですが、
28インチ(71センチ)では、国際セットでは1/2まで絞る場合もあります。
一般的なところから、チョークを使って少し絞りをきつくしてみると
どんな感じになるのか様子を見ることができます。

※チョーク付き銃身は、必ずチョークを取付けて使用します。
・機能の一つとしてアジャスタブルコム(アジャスタブルベンド)
 アジャスタブルコム(ベンド)がついた銃床なら、
高さの他に、左右のキャストが作れますので、顔の形に適した
角度に調整ができます。
おもに、目線の高さを銃身のリブのセンターを目指して見えるように
するために、調整ができます。
また、競技を変える場合にも便利な道具です。

アジャスタブル銃床以外の方法
ベンドの高さが少し低い場合、ベンドにストックカバーをかけるなどして
高さを上げて、目線がリブに対して浅くなるようにセットします。
リブに対して近い目線ですが、照星越しを見える状態。

例:ベアトゥースストックガード

この商品は中に高さの違うスポンジを挟み込んだりして、
目線の高さを上げることができます。
6000円位の製品です。
中古銃と新品銃
新品銃について
各メーカーでは、その時代にあったバランスや、口径の絞りなどを
若干アレンジしてきています。いちはやく、時代に合った射撃スタイルの
射撃銃として入手することができます。

世界的にみると、ベレッタ、ぺラッチといった大手の銃器メーカーが
オリンピック選手のスポンサーとなり、オリンピックの機会を経て、
契約選手とメーカーとの共同開発が行われています。
スポーツとして見た場合、道具の選択が銃用です。

バランスの良さは正確な射撃に繋がり、
引金の引き味は、自分が見ている部分との感覚に一体感がつながります。




中古銃
新しい製品がでれば、市場には中古品の銃が出回ります。
中古銃の場合、その後の販売店でのメンテナンスなどで、
程度が様々であれば、価格も様々です。

当店の場合、メンテナンスを含めて、次の方にも安心して
お使いいただけるもののみご紹介しております。

新品時の価格よりも安く、高グレードのモデルが買えるのが
メリットとなります。

また、初期投資をおさえて始めたい方にも、選択肢となります。


銃器のメンテナンスについて
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