銃器のメンテナンスについて
銃を組み立てるとき(これから射撃や、狩猟をする際に)

銃には接合部がいくつか存在しますが、
上下二連や水平二連では、ガンオイルや
ルーブルプレートなどのペースト状のオイルを接合部にぬり、
金属同士の摩擦をへらします。

塗る部分

1.先台と機関部が接合する場所

2.エジェクターと機関部がかみ合う部分

3.ロッキング機構があたる部分、かみ合う溝や穴部分

4.久しぶりに銃を出した際に、油キレを起こしている場合があるので、
 射撃場や猟場など、噴射式オイルであれば、油を噴射してもよい場所で
 銃身全体、エジェクター周りなどにつけて、余分な油を布などでふきとります。

※銃器を組み立てる際には、銃口が人に向かないように注意してください。
 また、射撃場などで、銃を一時的に置いておく場合にもなるべく銃架に置き、自分の管理下に
 ある状態にしましょう。
※銃架に立てかける際には、上下二連、水平二連は解放した状態で、自動銃は遊底を開いた状態で
 置きます。
銃身の掃除:

1.銃身の中を掃除します。
 洗矢のブラシで中のすすをかきだします。

2.次に、ガンオイルを付けて、再度ブラシでこすります。何回か繰り返して、汚れを浮かせます。

3.何回か繰り返して、洗い矢の先端をブラシを外して、布やティッシュなどを使い汚くなった銃口内の
 油をふき取ります。
 更に汚れている場合は、油を付けてブラッシングを繰り返します。

4.最後に油拭きで、銃口内に油をひいて完了です。

5.銃身の先端や銃身のエジェクター周りを、ナイロン系のブラシなどですすを取り払い、
 油を付けてふき取ります。弾のガスによって錆の原因になりますので、正しく手入れをされてください。

6.銃身の外側全体に油をつけて、布などやわらかいもので拭いて完了です。
交換チョークの掃除

1.交換チョーク式の場合は、まずは銃身についたまま掃除をします。

2.銃口からチョークを取り外します。

3.銃身のチョークの溝にもすすがつきますので、銃身の掃除の際に、銃口先端側からも
 ブラシで溝にすすやゴミが残らないように、油を付けて掃除をします。

4.外した交換チョークの溝や周りついたすすや汚れを油をつけて、ブラシで磨きます。

5.最後にさびないように油をつけて、布などで拭きます。
先台

先台の機関部との接合部分には、金属片やすすがたまります。
ナイロンブラシでおおまかな汚れをとって、綿棒などで細かな部分に付いた油汚れや
すすをとっていきます。

布などに油をつけて、金属部分を拭き上げてあげます。

※木部に油が染み込むと、割れの原因となりますので、直接先台には
 油を吹きかけることはおやめください。
機関部の手入れ

1.ナイロンブラシで機関部内に付いているすすや、スラッジの汚れを取り除きます。

2.布などのやわらかなものに油をつけて、砲底面、接合部を拭きます。

3.機関部のトリガーなど、新たに布などに油をつけて、拭き上げます。

※木部に油が染み込むと割れの原因になります。木部が付いている部分には
 直接油を吹きかけたりしないようにご注意ください。
機関部のメンテナンス

機関部内は通常触らない部分です。
年に1回程度は銃砲店での掃除やメンテナンスをおすすめいたします。

バネや撃針がへたってくると、正常に発射できないこともありますので、
取扱いは安全でも、メンテナンス不足による機能不良では、遅発や暴発の恐れや、
技能講習をする際にも不合格になりますので、
安全性を担保するにもメンテナンスはかかせません。
拝島銃砲火薬店
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